古くから大陸や半島と海でつながり、
文化、経済的な交流が深い日本海沿岸地域。
戦後、東京を中心とする太平洋沿岸地域が日本の表玄関として注目を集めるなかで、
この地域が裏日本としての位置づけに甘んじてきたことは日本文化や経済にとっても、
そして、その発展にとっても惜しむべきことである。
しかしながら、近年、世界的な視点でも経済発展が目覚しい
中国、韓国、ロシアなどとも歴史的関係性が強い日本海沿岸は、
これからの日本再生の中心的な地域となりうる可能性を十分に秘めており、
伝統産業や先端的な技術を持つ製造業が結集している北陸沿岸の「つながり」の再生は、
日本経済、また日本海沿岸文化復活の重要な要因となるであろう。
そこで、環境にもやさしい自転車で日本海沿岸地域を縦断し、
人の足によって北陸の主要都市をつなぐことで地域間連携を高め、
人との出会い、地域との出会いを通じて、
日本海沿岸地域に新たな誇りと活力の醸成を刺激することを目的に
昨年、第一回目となるツールド日本海ママチャリラリー2009 を開催した。
行政、企業、ボランティアの方々の多大な支援もあって、
多くの方々の参加を実現し、
様々なメディアに取り上げられることでその斬新な企画性と意義に多大な注目も浴びた。
昨年に続く第2回目となる本企画・ツールド日本海ママチャリラリー2010 においては、
将来日本海沿岸地域を縦断しうるノウハウを蓄積することも念頭におき、
昨年の逆ルート、金沢市発高岡市経由富山市着を予定し、
さらなる企画の充実と地域連携の推進を目指して日本海沿岸文化の再活性化に貢献したいと思っている。
(総合プロデューサー 伊東 順二 富山大学芸術文化学部教授)